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🐱 ケンケンの予防接種に行ってきた
猫の予防接種に行ってきた。年に1回の恒例行事だ。
うちの猫はケンケンというオスのアメリカンショートヘアー。2018年2月28日生まれだから、今8歳になる。
で、連れて行きながらふと思った。俺、これ毎年何のために連れて行ってるんだ?って。
ケンケンは、妻と結婚して同棲を始めるタイミングでやってきた猫だ。もともと俺は猫の知識なんて全くないまま飼い始めて、それがそのまま8年経った。毎年律儀に予防接種には連れて行ってるのに、何のワクチンを打ってるのか、ちゃんと分かってなかった。我ながらどうかと思う。
🐈 そもそもケンケンってどんな猫か
この猫の名前、ちょっと変わってる。
ケンケンっていうのは、1960年代後半のアメリカのTVアニメ『チキチキマシン猛レース』に出てくるケンケンから取ってる。ブラック魔王の相棒の、あの「ヒヒヒッ」って嫌な感じで笑う犬だ。犬の名前なのに猫につけるって、字面だけ見たら意味が分からない。
でも由来を聞くとちゃんと意味がある。亡くなった義母の、学生時代のあだ名が「ケンケン」だったらしい。笑い方がそのケンケンに似てたからついたあだ名だ、と。
そして名付けたのは妻じゃなくて義父だ。義父にとっての亡き妻、つまり義母の代わり身みたいな感じで、この猫にケンケンと名付けた。
実はこのケンケン、本当は義父が飼う予定だった。もともと妻の実家では2匹の猫を飼っていて、俺たちが結婚して同棲したら、その2匹を一緒に引き取る予定だった。ところが義父が、その2匹と別れるのが嫌だと。結局、2匹は義父のところに残って、代わりにケンケンが我が家に来ることになった。
だから、ただの飼い猫っていうより、義父の想いが乗っかった猫だ。この名前の由来は、もらった時から知ってる。
🏃 出発前は毎年恒例の攻防になる
予防接種となると、まず家を出るまでが一苦労だ。
8歳にもなると、こっちの動きで何かを察するらしい。病院に行くためのケージを見せていないのに、もう様子がおかしい。階段下の収納からケージを出した音だけでわかるようだ。

この顔。香箱座りでこっちを横目に見て、「お前、何か企んでるな」って完全に警戒モードだ。毎年この気配の読み方だけは上達してる気がする。
そこから逃げる。低い姿勢でスタコラと逃げていく。

捕まえてケージに入れようとすれば、当然嫌がる。家のタワーケージの中に逃げ込んで顔を背けて、完全拒否だ。

それでも最終的には観念して、ケージの中に収まる。上目遣いでこっちを見てくる顔が、毎回ちょっと申し訳なくなる。

「察する→逃げる→嫌がる→収容」。この流れが毎年のテンプレだ。
🏥 病院に着いたら態度が真逆になった
今回の病院は夕方17時から。ちょうど夕飯の時間帯と重なる。だから今回は俺ひとりで行ってきた。妻と子供たちには、先に食べててもらうことにした。
というのも、この病院、診察にどれくらいかかるか読めないんだ。前回行った時は、診察の順番が2番目だったのに、終わったのは19時近くだった。たぶん前の子が緊急で、手術か何かが必要になったんだと思う。順番が早くても何時に終わるか分からない。それなら家族を待たせるより、先に食べててもらった方がいい。
今回は17時少し前に着いたけど、それでも3番目。診察は17時半ごろになった。

待ってる間のケンケンが面白い。家であれだけ逃げ回ってたのに、病院ではうなりもせず、わりと穏やか。いつも通りの甘えん坊だ。むしろケージから出たくないって感じで、家とは真逆だった。

頭を撫でてやると大人しくしてる。この時点では完全にいい子だ。

ところが、だ。先生に呼ばれて診察台にケージを置いて、いざ出てもらおうとした瞬間、一気に警戒モードに入ってうなりだした。さっきまでの甘えん坊はどこへ行った。
とはいえ、そこまで暴れるわけじゃない。ケージから出して、俺がケンケンの顔を押さえてる間にワクチン接種終了。体重も測ってもらって、健康状態に変わりはなさそうとのことで診察終了。
たぶん2分もかかってない。俺たちの診察だけ超速だったと思う。要するに、健康で、抵抗もしない良い猫だってことだ。さんざん家で攻防した割に、本番はあっけなかった。
💉 で、結局これ何のワクチンなんだ?調べてみた
そんなわけで、せっかくだから今回はちゃんと調べてみた。何のために毎年打ってるのか。
もらった証明書を見ると、打ったのは「ピュアバックス RCP」という猫用の3種混合ワクチンだった。

チェックが入ってたのは3つ。猫汎白血球減少症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症。これがいわゆる「3種混合」で、コアワクチン(=すべての猫に打っておくべき基本のワクチン)と呼ばれるやつだ。
せっかくなので、それぞれどんな病気なのかも調べてメモしておく。まず猫汎白血球減少症は、パルボウイルスが原因で、激しい嘔吐や下痢を起こす。致死率が高くて、3つの中でもいちばん怖いやつだ。次に猫ウイルス性鼻気管炎は、猫ヘルペスウイルスが原因のいわゆる猫風邪で、くしゃみ・鼻水・目やにが出る。やっかいなのは、一度感染すると体の中に潜んで、ストレスや体調不良のたびにぶり返すこと。最後の猫カリシウイルスも猫風邪の仲間だけど、こっちは口内炎や舌の潰瘍が出るのが特徴で、重症化すると肺炎になることもある。
3つに共通してるのは、感染力が強くて、重症化すると死ぬこともあるってことだ。だからコアワクチン=必須扱いになってる。なんとなく打ってたけど、ちゃんと理由があったわけだ。
飼い主の靴や服にウイルスが付着して、それを家に持ち込んでしまう。人間が外でウイルスを拾ってきて、運び込む運び屋になりかねない。外に出ない猫だから安全ってわけじゃない。これは室内飼いをしてる人みんなに関係する話だと思う。
もう一つ分かったのが、3種で足りるかどうかは猫の生活環境によって変わるってこと。完全室内・1匹飼いなら基本は3種でいい。でも外に出たり、多頭飼いだったり、ペットホテルをよく使ったりするなら、猫白血病やクラミジアを足した5種以上を検討した方がいいらしい。これらは感染してる猫との接触でうつる病気だから、他の猫と接触する機会があるかどうかが分かれ目になる。うちは1匹の完全室内飼いだから、3種で十分ってことだ。
🗓 頻度・副反応・費用もまとめて調べた
毎年なんの疑問もなく打ってたけど、接種の頻度についても面白いことが分かった。日本の多くの病院は年1回を基本にしてる。ただ海外のガイドラインだと、完全室内・1匹飼いみたいなリスクの低い猫は、コアワクチンは3年に1回でいいという考え方もあるらしい。心配なら抗体価検査というのを受けて、まだ免疫が残ってるかを調べてから判断する手もある。とはいえ製剤や病院の方針によっても変わるから、ここは結局かかりつけの先生と相談しても良いが、基本は年1回なんだろう。
副反応についても一応おさえておいた。多いのは軽い発熱や元気消失、注射した場所の腫れくらいで、たいていは1〜2日で治まる。ただ、顔が腫れたり、嘔吐したり、呼吸が苦しそうだったりしたら、それはアレルギー反応の可能性があるからすぐ病院へ。あと、ごくまれに注射した場所にしこり(肉腫)ができることがあるそうで、打った部位はたまに触って確認しておくといいらしい。ある調査だと、何らかの副反応が出たのは全体の1%ちょっとだったとのこと。確率は低いけど、ゼロじゃないってことは頭に入れておく。接種した日は激しく遊ばせたりせず、安静にしておくのが無難だ。
費用は、3種混合でだいたい3,000〜6,000円くらいが相場みたいだ。うちもこのくらいだった。5種以上になるともう少し上がる。ここは毎年の固定費として見ておくしかない。
そんなわけで、うちはこれからも年1回、3種を打ち続けることになりそうだ。次回は来年、2027年の6月16日頃。また1年後だ。
✍️ まとめ
義父が義母の代わり身として名付けたケンケン。巡り合わせでうちに来て、もう8年になる。
毎年の予防接種は、この猫を守るための行事だった。今回ちゃんと中身を知れて、来年からは納得して連れて行ける。
来年もまた、察されて、逃げられて、嫌がられながら連れて行くんだろう。それでいい。
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