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8月31日。家族4人で群馬県立自然史博物館へ向かう途中、本庄市の国道17号沿いにある「喜多方ラーメン坂内 本庄店」で昼飯を食べた。
この店は17号を通るたびに看板が目に入り、前から一度入ってみたいと思っていた。喜多方ラーメンの有名なチェーンなのは知っていたが、坂内で実際に食べるのは今回が初めてだった。
結論から言うと、ラーメンそのものは俺たち夫婦の好みとは少し違った。ただ、スタンダードな一杯でも5枚入っていたチャーシューはかなり美味しい。半チャーハンも良かった。結果として、主役のラーメンより脇を固める二品の方が印象に残る昼飯になった。
🚗 国道17号でずっと気になっていた本庄店
店に着いたのは11時40分ごろ。まだ昼のピーク前だったので、家族4人でもそのまま入れた。
本庄店は比較的新しい感じの店内で、いわゆる昔ながらのラーメン屋というよりファミレスに近い雰囲気だった。公式サイトを確認すると、本庄店は2021年9月16日に埼玉県5店舗目としてオープンした店で、ボックスシート、テーブル席、カウンター席が用意されている。
俺たちが入った時点ではまだ余裕があったが、12時を過ぎると家族連れや常連っぽい人が次々に入ってきた。満席まではいかなかったものの、店内はかなり賑やかになっていた。子供2人を連れていても入りにくさはなく、このあたりはチェーン店らしい使いやすさがある。
🍜 昔の福島旅行では、喜多方の坂内食堂を行列で断念した
坂内という名前に前から引っかかっていたのには理由がある。子供が生まれる前、妻と福島へ旅行したことがあり、そのとき喜多方市内でラーメンを食べようとした。
当時の坂内食堂はとにかくすごい行列だった。休日のお昼時だったこともあり、さすがにここへ並ぶのは厳しいとなって断念した。結局は別の店へ入ったはずで、貝をベースにした出汁の喜多方ラーメンだった記憶がある。ただ、店名まではもう思い出せない。しかしそのお店で食べた喜多方ラーメンが絶品で、ぜひまた食べたいと思っていた。
今回あらためて調べてみると、喜多方市の「坂内食堂」と、全国にある「喜多方ラーメン坂内」は、まったく同じ店舗というわけではない。ただし名前だけを借りた無関係なチェーンでもなかった。坂内食堂の公式サイトは、チェーンを運営する株式会社麺食を「パートナー会社」と説明し、全国へのFC展開が喜多方ラーメンを広めた要因の一つだったとしている。
チェーン側の公式サイトにも、坂内食堂へ通って調理を学び、催事などを一緒に回ったところから始まった経緯が書かれている。昔、喜多方で行列を見て諦めた坂内食堂。その味と考え方をルーツに持つ店を、何年も経って国道17号沿いで食べることになったわけだ。
📋 子供メニューを見逃し、大人は餃子半チャーハンセット
メニューはラーメンだけでもかなり種類が多い。醤油、味噌、塩があり、焼豚ラーメンやねぎラーメン、わんたん、全部のせまで揃っている。

この日は期間限定で「冷やし貝節塩ラーメン」と「えび塩ラーメン」も出ていた。昔、喜多方で食べた店のラーメンが貝出汁だった記憶があるので、後から写真を見返すと妙な偶然ではある。今回は初めての坂内なので、俺たちは定番寄りのメニューを選んだ。


俺はスタンダードの塩ラーメン950円。妻は醤油の味玉ラーメン1,030円。さらに二人とも「餃子5個と半チャーハンセット」を付けた。セットは一人730円だった。

ここで一つやらかした。注文を終えてから、メニューの右下に「ちびっこラーメン 230円」があることに気づいた。存在はしているのに、ほかのラーメンやセットに埋もれていて完全に見逃していた。
もう注文してしまったので、「まあ二人ともチャーハン好きだし、餃子もあるから大丈夫だろう」と、そのまま大人のセットから取り分けることにした。結果的にはこれで十分だった。
💰 家族4人で3,440円。セットなのにお得なのは20円だけ
今回の会計をメニューから計算すると、俺が950円+730円で1,680円。妻が1,030円+730円で1,760円。合計3,440円だった。
ただ、注文するときにセットは少し高いなと感じた。あとで計算すると、その感覚も間違っていなかった。半チャーハンはセットで360円、餃子5個は単品390円なので、別々なら750円。餃子5個と半チャーハンのセットは730円だから、お得なのは20円だけだった。
「お得なセット」と大きく書かれているので、もう少し安くなるイメージを持っていた(笑)。一方で、今回は子供2人の昼飯まで大人のセットからほぼ賄えた。家族4人の昼食代が3,440円と考えれば、総額そのものが高すぎるわけではない。セット単体では高く感じたが、結果的な家族会計はそこまで悪くなかった。
🥣 スープは夫婦とも薄め。妻は「学食みたいで懐かしい」

まずラーメン。俺は塩、妻は醤油なので味は違うが、食べ終わったあとの感想はほぼ同じだった。
俺には少し味が薄く感じて、正直なところラーメン自体を「ああ、美味しいな」とはあまり思えなかった。あっさりしているのは分かる。でも、俺にはもう少し何か欲しい。そんな感じだった。
妻の表現はもっと分かりやすかった。「少し味も薄くて、学食みたいな懐かしい感じの味」。悪い意味だけではなく、昔どこかで食べたような素朴さがあるということだと思う。ただ、妻もラーメン全体の評価としては俺と同じで、また食べたいほどではなかった。
食べながら俺は、「毎日食べられるようなラーメンを目指しているのかな」と思っていた。帰ってから坂内の公式サイトを調べてみたら、まさに「毎日食べても飽きることのない味」を掲げていた。スープも、豚骨の旨味を炊き出しながら白濁させず、あっさりした透明なスープに仕上げるのが特徴らしい。
つまり、俺が物足りないと感じた方向性そのものが、店の狙いでもあった。これは面白かった。狙いが分かれば納得はできる。ただし、コンセプトが理解できたことと、自分の好みに合うかは別の話だ。俺たち夫婦には少し優しすぎた。
🥢 喜多方らしい平打ちの縮れ麺。でも俺には少しべちゃっと感じた
麺を見たときは、「喜多方ラーメンだなあ」と思った。平たくて縮れた麺で、いかにも喜多方らしい。公式では「平打ち熟成多加水麺」と説明されていて、手揉みの縮れとモチモチした食感を特徴にしている。
妻は麺そのものにはかなり懐かしさを感じたようだ。子供の頃は福島へ行く機会が多く、喜多方ラーメンもよく食べていたらしい。だからスープは物足りなくても、麺を食べると昔の記憶につながる部分があったんだと思う。
一方の俺は、今回の麺は少しべちゃっとした食感に感じた。太麺だから苦手というわけではない。二郎系のワシワシ食べる麺は好きだし、反対に博多ラーメンの極細から細麺も好きだ。北海道の空港で食べた味噌ラーメンの麺も美味しかった。
こうやって並べると、俺は麺の太さより、噛んだときに食感がはっきりしている方が好きなのかもしれない。今回はそこが弱く感じた。これは茹で加減やその日の一杯でも変わる部分だと思うので、喜多方ラーメンの麺全体が苦手という話ではない。
🥩 一番うまかったのは、5枚入りのチャーシュー
今回、一番美味しかったのは迷わずチャーシューだった。
スタンダードなラーメンでも5枚入っている。しかも「脂がトロトロでうまい」というより、肉がしっかりしていて美味しい。ちゃんと肉を食べている感じがあるのに硬すぎず、ラーメンの中で一番印象に残った。
本庄店の公式ページを見ると、焼豚は毎日店舗で仕込んでいるとのこと。口コミを見てもチャーシューを褒めている人は多く、ここは俺の感想とも一致した。ラーメン本体の評価はそこまで高くなかったが、チャーシューだけは文句なしだった。
🍚 半チャーハンは2位。餃子は下の子に大当たり
二番目に良かったのが半チャーハン。家で作るチャーハンの延長ではなく、ちゃんと店で食べるチャーハンの味だった。香ばしさもあって、これは素直に美味しい。
子供たちもチャーハンはかなり食べた。二人とも少し残すくらいまで食べて、最後は「もう満腹」という感じ。残った分は俺が食べた。ちびっこラーメンを見逃したのは失敗だったが、結果だけ見れば取り分けでちょうどよかった。

餃子は俺には少しいまひとつだった。肉肉しいタイプではなく、全体的にあっさりしていて、ここも自分の好みとは少し違う。
ただし下の子には関係なかった。もともと餃子が大好きなので、俺の5個から分けたら3個食べた。俺の評価ではいまいちでも、下の子にとっては今回の当たりメニューだった(笑)。
俺の中で順位を付けるなら、チャーシュー、半チャーハン、ラーメン、餃子の順。坂内へラーメンを食べに来たのに、一番気に入ったのがチャーシューで、次がチャーハンという結果になった。
🔎 口コミを調べると、「優しい味」と「薄い」で評価が割れていた
自分たちの感覚が特殊なのか気になって、本庄店の口コミもいくつか見てみた。すると、坂内のあっさりした味をどう受け取るかで、かなり評価が分かれていた。
好意的な人は「あっさりして美味しい」「ホッとする味」「食べやすい」と評価している。一方で、「味が薄い」「コクが足りない」「麺が柔らかい」と感じている人もいる。実際、本場の坂内食堂と食べ比べた人の口コミでも、チェーン側は味が優しく、麺は少しコシが足りないという感想があった。その一方で、半チャーハンは香ばしくパラパラで美味しいと高く評価されていた。
どちらが正しいという話ではないと思う。公式自身が「毎日食べても飽きない」「あっさりしているのにコクがある」という方向を明確にしている店なので、その優しさが好きな人にはハマるし、ラーメンにもう少し強い味や食感を求める人には物足りなく感じる。俺たち夫婦は後者だった。
チャーシューについては評価がかなり安定していて、肉の食感やボリュームを褒める声が目立った。ここも今回の実食と一致する。逆に餃子は「普通に美味しい」「さっぱりしている」という声もあれば、合わないという声もあり、サイドメニューも好みが分かれるようだった。
👨👩👧👦 子連れでは使いやすい。惜しいのは子供メニューの見つけにくさ
味の好みとは別に、店そのものは子供連れでかなり使いやすかった。新しめで明るく、席もラーメン専門店というよりファミレス寄り。11時40分なら待たずに入れ、12時を過ぎて賑わってきても満席にはならなかった。
店員さんの対応や料理が出てくる速さで、特に気になったところもない。家族で普通に昼飯を食べる店としては使いやすい。
だからこそ、子供メニューだけはもう少し目立っていてもいいと思った。実際に230円のちびっこラーメンがあるのに、俺たちは注文後まで存在に気づかなかった。子供連れなら、最初にメニュー右中を確認しておいた方がいい。
✅ また行くかと聞かれたら、夫婦とも「今のところは行かない」
食べ終わって妻と話したが、「また坂内へラーメンを食べに来たいか」と聞かれたら、夫婦とも今のところは行かないという結論だった。
もちろん、まずい店だったという意味ではない。毎日食べても飽きない方向を狙ったあっさりしたラーメンで、その味が好きな人がいるのも口コミを見ればよく分かる。妻にとっては麺に懐かしさもあった。
ただ、俺たちがラーメンに求めているものとは少し違った。それでもチャーシューは美味しかったし、半チャーハンもまた食べてもいいと思える味だった。スタンダードな一杯でチャーシューが5枚入るのは、坂内のかなり強いところだと思う。
昔、喜多方で大行列を見て諦めた坂内。そのルーツを持つチェーンを、何年も経って本庄でようやく食べられた。ずっと17号を通るたびに気になっていた店だったので、一度ちゃんと食べて自分たちの好みが分かっただけでもよかった。
腹いっぱいになったところで店を出て、このあとは群馬県立自然史博物館へ向かった。
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