曽祖父母以前の位牌を、お寺に預けてきた話

曽祖父母以前の位牌を、お寺に預けてきた話

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🙏 叔母からのLINEで、位牌整理が決まった

叔母から「位牌を整理することになった」と連絡が来た。祖父が建てた家を取り壊すことになり、それに合わせて仏壇も整理しようという話だった。その家は約60年前に建てられたもので、経年劣化がかなり進んでいて、耐震基準を全く満たしていない「倒壊の恐れあり」の判定が出ていたらしい。叔母とその娘夫婦が引き継いでそこに住んでいたんだけど、去年祖母が老衰で亡くなったタイミングで、建て替えを検討することになったんだと思う。

整理するのは曽祖父母以前の位牌。今回俺が預けに行ったのは5柱だった。

正直、面倒だとは思わなかった。位牌整理とか仏壇の話になると面倒くさがる人も多いと思うけど、俺の場合は祖父と祖母に大事に育てられたという思いがあるからかもしれない。叔父も叔母も、ずっと良くしてくれている。

むしろ、父が自分の健康管理もできずに早く逝ってしまったことの方が、ある意味で責任を放棄したようなものだと、今でも思っている。父の死因は糖尿病だった。

父が亡くなってからは、長男として代表者的な立場で、周りに支えられながらやってきた。今回の位牌整理についても、特に戸惑いはなかった。みんなの前で挨拶するのは今でも苦手だけど。

📖 過去帳だと思っていたのは、実は別物だった

位牌を整理する前に、住職から「位牌は50年経ったらお焚き上げでいい」という話があったらしい。曽祖父は亡くなってから36年。つまりまだ50年には達していない。それでも今回まとめてお焚き上げに出すことになった。

そんな中で出てきたのが「過去帳」の話。過去帳とは、亡くなった方の戒名・俗名・没年月日・享年などを記録する、家ごとの故人の記録帳のことだ。位牌が「一人ひとりの依り代」なら、過去帳は「一族の名簿・記録」というイメージ。仏壇に置いておいて、命日の確認や法要のときに使うものらしい。

実は今回、家にすでに過去帳があるという話になっていたんだけど、これは叔母の勘違いだった。先祖代々の名前が記入された木版が収められている蔵のような大きい位牌があった。そこに戒名や没年月日が墨で清書されていて、叔母はそれを過去帳だと思い込んでいたらしい。紙ではなく木の「メモ帳」というのが、なんとも時代を感じさせるなと思った。

住職が「過去帳を作りましょう」と言ったのは、位牌を処分してしまっても記録だけは残るようにという配慮だったみたいだ。お焚き上げをすると位牌に書かれた情報そのものは消えてしまうので、事前に戒名や没年月日を控えておく必要がある。

🔍 木のメモ帳で答え合わせ、明治54年の謎

お寺で住職に位牌を見てもらったんだけど、これがちょっとした答え合わせの時間になった。叔母も俺も、位牌に彫られている「慶応何年」みたいな年号がもう全然わからない状態だったので、住職に鑑定してもらうような感じだった。

その中で、明治54年没と彫られている位牌があった。住職はそれを見てすぐに「これは間違いでしょう」と指摘した。実は明治という元号は45年までしかない。つまり明治54年という年号自体が存在しないことになる。

そこで、さっきの木の「メモ帳」(位牌の蔵に入っていた過去帳のようなもの)で確認してみたら、正しくは明治34年だった。「五」と「三」を見間違えた、あるいは彫り間違えたんだろうということで話がまとまった。100年以上前の小さな書き間違いが、こうして今になって見つかるというのは、なんとも不思議な気持ちになった。

結局、曽祖父母にあたる代までしか俺たちには分からなかった。それより前の位牌もあったらしいんだけど、劣化が激しくて彫りではなく墨で書かれているだけのものもあり、識別が難しい状態だった。住職が作ってくれる過去帳を見て、改めて確認することになると思う。

正直なところ、自分としては過去帳自体はそこまで必要だとは思っていない。ただ、お焚き上げする流れになっていたので、まあそういうものなんだろうな、というくらいの気持ちで受け止めている。

💰 お布施はいくら?5柱まとめての相場

位牌の処分は、そのままゴミに出すようなことはできない。位牌は故人の魂が宿る依り代とされていて、正しい流れとしては、まず閉眼供養(へいがんくよう、魂抜き・お性根抜きとも言う)をしてもらい、そのあとにお焚き上げ(焼却供養)をしてもらう、という順番になる。菩提寺に頼めば、この閉眼供養からお焚き上げまでを一貫して任せられる。

ちなみに、三十三回忌や五十回忌などの弔い上げの節目で、個人の位牌を「〇〇家先祖代々之霊位」としてまとめたり、過去帳に統合したりするのが一般的なやり方らしい。浄土真宗の場合は、教義上「魂が宿る」という考え方を取らないので、厳密な魂抜きという扱いはせず「遷座法要(せんざほうよう)」と呼ぶそうだ。

一番気になるのはお布施の金額だと思う。事前に「お気持ちで」と言われていたんだけど、さすがに相場から大きく外れた金額を包むのは失礼にあたるし、今後の付き合いにも関わってくる。なので、いろいろ調べてみた。

1柱あたりの目安としては、魂抜き供養が5,000円〜2万円程度(寺院や僧侶の位によって変動)、整理業者に頼む場合は1柱あたり5,000円ほどというのが多かった。まとめて一式(閉眼供養+お焚き上げ)でお願いする場合は、全体で1万円〜5万円程度、情報源によっては1万円〜10万円程度という幅もあった。

単純に1柱ずつ計算するよりも、まとめて引き受けてもらう方が割安になることも多いらしい。最終的に俺は、いろいろ調べた結果3万円で落ち着いた。今回は5柱だったので、相場の範囲内で収まっていると思う。

金額に迷ったら、お寺に直接聞いてもマナー違反にはならないというのも複数の情報源で共通していた。聞き方としては「位牌が5柱ほどあるのですが、閉眼供養とお焚き上げのお布施はいかほどお包みすればよろしいでしょうか」というような形でいいみたいだ。

⛩ 当日は20分、お焚き上げに位牌を預けてきた

当日はお寺に15時に伺った。位牌を一つひとつ住職に確認してもらい、お焚き上げのために預けて、そのタイミングでお布施を渡してお暇した。時間にすると20分くらいだったと思う。あれだけの代をまとめて見送ったのに、この短さだったのは、ちょっと意外だった。逆にその短さがあったからこそ、「終わったんだな」という実感が後からじわじわ来る感じがある。

7月には一周忌と新盆があるので、「またよろしくお願いします」と挨拶をして帰った。

この日、位牌整理をしている間は、子供たちは実家の母に預けていた。

🍖 アラジン大活躍、楽天の焼肉でご馳走

位牌整理の前、昼食はまたアラジンが大活躍だった。楽天で注文した焼肉セットを実家に持って行って、みんなにご馳走した。今回は韓国風ぐるぐる豚カルビを食べたんだけど、肉厚でしっかりしていて、自分の好きな大きさに切って焼けるのがよかった。唐辛子が多めに付いている部分があったので、そこは少し取り除いたけど、キムチ風の味付けで美味しかった。500gのボリュームがあったので、ご飯がめちゃめちゃすすんだ。

ガレージでアラジンと楽天の焼肉セットを焼く様子

牛カルビも用意していたけど、実家の母が子供たちが食べやすいようにと事前に作ってくれていたビッグサイズのおにぎりを3つ食べたら、もうお腹いっぱいになってしまって、牛カルビまでは手が回らなかった。子供たちが好きなウインナーも結構焼いたので、それも合わせるとかなりの満腹感だった。子供たちもガレージで焼肉をするのが毎回楽しいみたいで、にぎやかな昼食になった。

焼き上がった焼肉

🌳 先祖代々の位牌、俺の代で考えていること

先祖代々の位牌をこうして実際に整理してみて、これだけの代が続いてきたんだなというのはやっぱり凄いと思う。一方で、こういうことは俺の代で一通り終わらせてもいいんじゃないかとも考えている。

時代の流れとして、樹木葬や散骨といった自然葬が広がってきているのは知っている。実際に調べてみると、ある調査では昨年お墓を選んだ人のうち樹木葬が48.5%を占めていて、従来の一般墓(17.0%)の約3倍になっていた。別の調査でも樹木葬が48.7%という似た数字が出ていて、ここ数年で一気に主流になったことがうかがえる。需要が伸びている背景には、少子高齢化や核家族化が進み、従来の家族墓を維持・管理することが難しくなっていること、後継者がいない、あるいは遠方に住んでいて管理が難しいケースが増えていることがあるみたいだ。

近所を見ていても、立派なお墓を建てた家もあれば、もう誰の墓なのか分からなくなっている、管理されていない墓もある。家ごとに事情はそれぞれ違う。ご近所がどうしているかとか、他の人の価値観に合わせる必要はないと思っている。自分や家族にとって無理のない形を選べばいいんじゃないかな、というのが今のところの考えだ。

🙏 まとめ

曽祖父母以前の位牌を、お寺に預けてお焚き上げに出してきた。木の過去帳から見つかった明治の彫り間違いとか、20分で終わった当日のあっさりした感じとか、いろいろ印象に残ることがあった。お布施は調べて3万円で落ち着いたし、過去帳についても住職の配慮なりの形で進んでいる。先祖代々のものを大事にする気持ちはあるけど、それをどう引き継ぐかは、時代に合わせて自分たちなりに決めていけばいいんだと思う。

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